昼、13:00。
中3の時間帯が始まる。
もう中3の冬の時期になると、
自立して勉強できるようになっている。
だから
冬期講習といっても
あわてて勉強を始める人は一人もいない。
塾プリントで弱い単元を集中して勉強する。
冬特※をしつこく何度も解き直す。
道コン過去問を1年・2年と何年分もやる。
人によってメニューはバラバラで、
かといって何となく勉強しているわけではなく、
自分でやるべきことを理解している。
※冬特=講習専用の総復習テキスト
そんな彼らも昔は
先生、何やったら良いですか!
とよく聞いてきた。
私は決まってこう答える。
何したら良いと思う?
自分の頭で考えるクセがついている人は、
中3になって目標が明確になった時に
グングン成長するのだ。
そして15:30。
今度は中1.2が大集合。
前半は15:30スタートで、
後半は運動部中心に17:50からスタート。
この写真、実はTake2なのだが…
Take1は見事にカメラ目線。
カッコつける人もいれば、
ニヤニヤする人もいて。
記録を残すって難しい。
ある人は、
冬特の完成を急ぐ。
冬特は12月上旬に渡していて、
理想でいえば講習前に完成させたい。
しかし、
定期テストの勉強を優先したり、
部活が忙しかったり、
それなりに分量のあるテキストなので
講習開始に間に合わない人もいる。
いつから始めて、
どのくらいのペースでやれば良いのか。
いま目の前、優先してやることは何か。
自分の頭で考える
ところから学んでほしいので、
適切に負荷をかけながら、
講習のたびに経験を積んでもらっている。
冬特を一通りやると、
自分が何を忘れていたかハッキリする。
その忘れていたところはすぐに
塾プリントで復習する。
最近やった範囲は覚えていても、
古い範囲から忘れているケースが多い。
中2でいえば、
中1の内容の方が忘れている。
それは当たり前で、
人間は忘れる動物なのだ。
だから受験では、
わかっている/わかっていないよりも、
頭にとどまっている/とどまっていないで
差がつくことの方が多い。
受験とはとどのつまり
忘却との戦いなのだ。
したがって、
忘れては復習してのくり返しが
勉強の基本となる。
中1・中2から
そのことを学んでほしい。
慣れてくると、
自分でパソコンに向かって
やりたい問題を選んで印刷するようになる。
こういう人ほど、伸びる。
勉強が自分事で
問題意識を持っているからだ。
ちなみに
カメラ目線になるかどうかは
個人差がある。
成績の伸びとの関連性については
研究中だ。
冬特・塾プリントに続いて
道コン過去問に進む。
道コンは入試のそっくり模試なので、
道コン対策=高校入試対策と
考えてもらってOKだ。
出題傾向をつかむ意味合いもあるが、
それよりも
自分の出来/不出来を
明らかにするのが一番の目的だ。
✕印の問題を見直したら、
すぐに冬特の同じ単元を復習したり、
塾プリントで弱点を補強したりする。
鉄は熱いうちに打て。
講習中のひとコマ。
バスケ部が全道大会で函館に行ってきて、
オミヤゲを買ってきてくれた。
心遣いが最高に嬉しい。
そしてエライのが、
戻ってきてすぐに講習に復帰。
出来なかった分も振替で埋めようと必死だ。
伸びる人ほど、
気持ちの切り替えが早い。
今度は勉強でも
全道大会なみの結果を残すのではないかと
期待している。
時は流れ、19:50。
9:30の小学生クラスから始まって
10時間20分。
中学生たちを見送って
1日が終わる。
ほめてあげてほしいのが、
朝9:30から自習に来て
最後の19:50までずっと勉強している
ツワモノがいるのだ。
少し早くあがる人もいるが、
同じように過ごしている中3が
何人もいる。
そのツワモノたちの背中を見て育つ
未来の中3の姿を想像して
ニヤリとする教室長なのだった…。
小学編へ続く。