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コーチ通信【2021年11月号】続・定期テスト対策。

続・定期テスト対策。

定期テストが迫っています。美香保中はちょうどこの通信が届くときで数日前、そして北辰中などその他中学校はあと2週間でテスト日を迎えます。

通い放題で通う生徒や自習で残る生徒が増え、さらには”のこべん”が始まり、日に日に真剣ムードが高まってる教室。今は一人ひとりの勉強の進捗状況を確認しながら、これからの勉強方法をアドバイスしています。

最優先は、学校ワークの完成です。提出があるので早目に仕上げて、復習態勢を作っておくのが大事です。期限が迫ると「必殺、解答写し!」と、時間を使った割に効果が出にくい勉強をしがちなので、よく注意しましょう。

学校ワークが完成したら、次は塾の『iワーク』の復習に取りかかります。こちらは随分前から予習ペースで進めるように計画していたので、ほとんどの生徒が1周目を終えていました。(みんなの成長を感じています!)

次は×印の問題に的を絞って2周目、さらに間違えた××印の問題を3周目と、試験範囲を3周以上くり返して勉強していきます。400点以上を本気で取りたいなら、4周くり返しを目指しましょう。

ここまで出来てさらに時間の余裕があれば、『iワークプラス』という、小冊子の確認テスト形式の問題を解きます。

この冊子には、前半は基本のまとめ、後半はテスト本番を意識したまとめと、2種類のパターンがまとまっています。そこで自分の出来・不出来をチェックして、出来なかったところは学校ワーク・iワークですぐ復習します。

勉強に優先度をつける。

勉強の進捗状況を確認して感じるのが、得意教科は滞りなく進んでいる反面、好きではない教科が先延ばしになり、遅れがちということです。テストが近づくと、正しく勉強している”つもり”でいても、いつの間にか主観的になり、やること自体が目的になっているケースが目立つようになります。

例えば、テストまで残り2週間の状況で「試験範囲の60%しか勉強が進んでいない」としたら、どのように勉強すべきでしょうか。陥りがちなのが「試験日ギリギリまで、残り40%を埋める」と、範囲を埋めることが目的になってしまうケースです。

浅く広く勉強しても、結局は自分のものにならず、テストを解いている時に「なんか見たことあるけど解けない…」となってしまいます。

それよりも「問題を絞って80%まで埋めて、復習する時間を確保する」という方が、結果につながります。切り捨てる勇気を持つことは簡単ではありませんが、テスト前のこの時期だからこそ、自分の目標点に合わせて勉強に優先度をつけて取り組みましょう。

勉強のやり方は合っている…?

テストが近づくと気持ちが慌てるのか、「いつもやっていない勉強法」を急に始めるケースが増えてきます。

一番避けてほしいのが「テスト直前に違うテキストを用意すること」でしょうか。

前述した、学校ワーク・iワーク・iワークプラスを3〜4周するだけでも、それなりに量があります。さらに余裕があって450点以上を目指す人は『シリウス』という難易度の高い問題集を用意しますが、それでもテスト2週間前に用意することはありません。(やるなら、もっと早いタイミングから!)

よく見かける、注意してほしい勉強の仕方も紹介しておきますね。お断りしておくと、全否定しているわけではなく、テスト前にやるにはちょっとポイントがずれている、ということです。

<テスト前に気をつけてほしい勉強法>

ノートまとめ まとめるだけで満足しがち。時間がかかる割には身につかない。
蛍光ペンで
線を引く
線を引くだけでは頭に入らない。むしろ線が増えると、大事な情報が読み取りにくくなる。
英単語等を
書いて覚える
10回ずつ書くなど、書く量を増やしたからといって覚えられるわけではない。

このような勉強法も、ひと工夫するだけで効果的な勉強法に変わります。

ノートまとめは、2週間前までにまとめておけば、自分に必要な情報だけ効率よく復習できるようになります。蛍光ペンは『暗記ペン』に置きかえて塗るだけで、読むのと同時に穴埋め問題を作ることができます。英単語は【テスト→×印だけを練習→再テスト→××印をさらに練習…】と取り組むだけで、同じ時間でも身につきが段違いに良くなります。

勉強法についても、その行為自体が目的にならないように注意して、疑問に思った時は「このやり方どうですか!」と聞いてくださいね。

模試やテストの捉え方。

中3生は、学力テストA・Bが終わり、それに合わせて塾では学力A・B対策模試を実施しました。

定期テスト対策と平行しながらの、受験対策。初めはやることが多すぎて「何からやっていいの!?」と戸惑っている生徒が多かったように感じますが、最近は「今日はビルダーで学力テスト対策だ。」「学校が先へ進んだので、塾プリントで先取りしよう。」など、やることや気持ちを切り替えながら勉強に取り組めており、頼もしさが増してきました。

その中で注意してほしいのが『テスト結果をどう捉えるか』です。

残酷なもので、模試やテストはハッキリと数字で結果が出ます。もちろん勉強したことがすべて数字に反映すれば良いのですが、そんなに甘くはありません。これだけ模試やテストを受けていれば、上手くいくこともあれば、失敗する時だってあります。受験が迫れば迫るほど、点数で一喜一憂します。

そんな時は『結果は受け入れる、変えるのはこれからの行動』と考えましょう。落ち込んだり悩んだりしている時間は出来るだけ短くして、サッサと次の行動に移るようにします。

答案を見直したら、間違った問題をチェックする。その単元をピックアップして、受験テキスト『ビルダー』ですぐに見直す。見直したら、もう一度その問題を解き直してみる。大事なのは、×の問題を1問でも2問でも○にすることで、自分の出来ないことがわかるというのは”財産”です。そこにテストの価値があります。

過去・現在・未来。結果を変えようと思ったら、自分の力で変えられるのは”現在”だけです。出てしまった結果を悔やむ人よりも、目標ややり方を考え続けて動かない人よりも、すぐに行動できる人が成功します。行動して初めて、未来が変わるからです。

秋のテストラッシュを乗り越えて、さらにもう一皮、受験生らしく成長することを楽しみにしています。

×がつくのは、良いことだ!

×の問題を1問でも2問でも○にすることが、自分の財産となる。これは、小学生においても同じことがいえます。

最近、小学生を添削していて多いのが「ひらがなで解答する」生徒です。

もともと漢字が苦手なのは仕方ないのですが、問題を答える時にひらがな、マルバツ後に正答を書く時もひらがな、自分の名前までひらがな…。間違えるのがイヤで避け続けた結果、もっと漢字が書けなくなるという悪循環に陥るケースが少なくありません。

そんな時は「×で良いから、漢字で書いてみてごらん」と必ず伝えます。漢字を間違えても「よく漢字で書いたね!」と姿勢を褒めます。

たいていは小学校低学年からこの姿勢が続いているので、一筋縄では直りません。来る日も来る日も伝え続けて、自分から「書いてみようかな」と思えた時が訪れたら、そこがスタートラインです。その日からちょっとずつ漢字が書けるようになります。

これと同じく「途中計算を書かない」「バツの答えを消して正しい答えを書く」というケースも多いです。これも同じで、『×がつくのは良いことだ!』というメッセージを伝え続けなければ直りません。

根っこにあるのは『結果ではなく、過程を褒めること』と、『出来ないことを気にするよりも、出来るようになったことを見逃さないこと』だと思って、私は生徒に接しています。そしてこの基本は、熱心になればなるほど、学年が上がれば上がるほど、忘れがちな視点だったりします。

日曜勉強会、始まります。

来たる10月24日(日)・31(日)の全2回、朝の9:00〜夕方17:00まで教室を開けます。みっちり8hも勉強できる、スペシャルなイベントです。

日曜日って、時間があるようで使い方が難しいですよね。生徒によく「日曜日は何時に起きるの?」と聞くと、「いつも通り7:00」という人もいれば、「9:00かな!」とゆっくりさんもいたり、中には「11:00!」という1日を棒に振ってしまうツワモノもいたりします。

だからこそ日曜日も塾に来て、平日と同じく規則正しい生活を送って、8hたっぷり勉強してほしいと思っています。最後の最後まで勉強に付き合うつもりでいますので、たくさんの参加、お待ちしています!

今月のボソッと│教室長 松浦

緊急事態宣言が解け、少しだけ日常が戻ってきましたね。「研修旅行で伊達時代村に行ってきた!」とか、「修学旅行が11月になった!」とか生徒たちから聞くと、良かったなぁ〜とホッとします。

今回お伝えした「結果ではなく過程を褒める」という話のように、案外勉強が出来るというのは、勉強以外の部分が根っこになっているなぁと、自身の子育てを通して痛感します。コロナ禍で成長の機会を妨げられている子どもたち。何気ない一言や接し方の工夫が、それを補うのではないか。そう思ってやまないこの頃なのでした。

塾の日々
個別指導北大コーチ