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コーチ通信【24年2月20日号】

定期テストが終わって。

今回のコーチ通信は、定期テストが終わった次の日に書いています。そのため、得点の集計が20%もできておらず、テストの難しさがわからない状況です。

そんな状況の中ですが、みんなと話していると「狙い通りに得点できた!」と喜ぶ人がいる一方で、「ミスが重なってしまった…」と落ち込む人もいました。

今回は次のテストに向けて、勉強のしかたについてお伝えします。

 

人間は忘れる生き物。

テストや勉強について考える上で、人間は『忘れる生き物』であることを、最初に理解しておいてください。

次のグラフは、ドイツの心理学者エビングハウスが、人間の長期記憶について研究した結果です。

驚くことに、人は20分後には記憶したことの6割しか覚えていません。次の日にいたっては、4割台まで落ちているのがグラフから読み取れます。一夜漬けの勉強の効率の悪さがよくわかりますね。

逆に復習を重ねるほど忘れにくくなるのも、グラフから読み取れます。1回よりも2回・3回と復習する方が、より少ない時間で覚えられるようになります。

定期テストは、授業で進んだ約3ヶ月分もの広い範囲から問題が作られます。高校入試になると中学で学んだ3年分、大学入試でも高校で学んだ3年分と、もっと範囲が広くなります。

「人間は忘れる」という特性を理解し、復習をくり返す前提で勉強のスケジュールを組まなければ、こういった範囲の広いテストで高得点を取ることは、到底できません。

 

助走距離を長く取る。

たくさん復習して記憶を定着させるためには、『助走距離を長く取る』方法がオススメです。

なぜなら時間は有限で、1日は24時間しかないからです。さらに寝る時間や食事の時間、学校の時間を削ることはできず、部活をやれば、もっと時間が足りなくなります。

ゆえにたくさん復習しようと思ったら、前もって準備をしておく必要があります。タテ(1日)で考えず、ヨコ(1週間・1ヶ月・1年…)で考えるようにします。

特にチャンスなのが、テストが終わったこのタイミングです。今から勉強を始めれば、次の6月定期テストであったり、高校入試であったり、目標に向けて長く助走距離を取ることができます。

ちなみに今回、定期テストが終わった日にも変わらず勉強しに来た人がいました。不思議とその顔ぶれは、いつも高得点を取っている人や、勉強が習慣化して伸びてきている人です。結果を変えようと思うなら、そういった人の行動をマネするのがオススメです。

 

勉強スピードを上げる。

高得点を取る人は、勉強のスピードが速いです。他の人が30分かかる勉強を、20分とか、10分とかで終わらせます。

その結果、学校ワークを3周も4周もできたり、iワークやシリウスといった塾ワークもくり返し勉強できます。逆に得点が伸び悩む場合は、くり返し勉強する量が足りなかったり、やるものが学校ワークに限定されてしまう場合が多かったりします。

では、高得点の人がバカ正直に全部の問題を解いているかというと、実はそうではありません。やるべきことに時間をかけて、手を抜くべきところは省いている。そうやって工夫する傾向が強いです。いくつか方法を紹介します。

✕印だけ勉強する

問題集は事前に1周解いておいて、自分の苦手なところに✕印をつけておく。2周目以降はその✕印だけ勉強する。3周目以降はさらに間違えた✕✕印だけ勉強する。

答えをすぐ見る

数学は、わからなければすぐ答えを見る。悩むことに時間はかけず、解き方を理解することに時間をかけ、再現できるかどうかにこだわる。

目で見て解く

数学で問題を見て、解法が思い浮かんだら計算しない。社会や理科で語句を見て、頭の中で説明する。英単語を指で隠して次々と口頭で答える。


しつこいくらいくり返し勉強すれば、いつか頭で考えるよりも先に手が動くようになります。そうなると勉強のスピードが上がって、同じ時間でもたくさん勉強ができるようになります。解けて満足せず、速さまで追求してみましょう。

 

いつも通り。

本番に弱い人は、テストが近づくと特別なことをしようとします。いつもと違う勉強をしてみたり、急に新しい問題集に手をつけたり、睡眠時間を削ったり。本番ではいつも解けていない問題に時間をかけ、解けるはずの問題でミスを重ねます。

逆に高得点を取る人ほど、テスト前でも様子が変わりません。ずいぶん前から準備して、もちろんテスト前は気合は入っているのですが、やっていることはどこか淡々としています。普段と変わらない様子でテストを受け、テストが終わったその日も塾にくる。見直しが終わったら、間髪入れずに次のテストに向け勉強を始める。

1回勝負のプレッシャー、成績が決まるというあせり、時間の制限。テスト本番は、ネガティブな要因の方が多いくらいです。【準備→本番→見直し→準備…】といつも通りに出来ることが、安定して実力を発揮するための秘けつです。

 

伝え方にこだわる。

「わかっている」と「テストでマルがつく」は、似ているようで違うものです。いくら自分で理解しているつもりでも、採点する先生に正しく伝わらなければ得点にはなりません。

ミスが少ない人は、塾プリントを普段解いている時から意識が違います。字が上手い/下手ではなく、読みやすい。アルファベットや記号の書き分けがていねい。ひらがなではなく、漢字で書こうとする。

逆に、普段から書きなぐっている、途中式をサボる、字が薄い、誤字脱字を気にしない、漢字を避けてひらがなばかり。このような人は、テストの時も同じように書いて失点する傾向が強いです。

効率を追求して勉強のスピードを上げる一方で、伝え方にもこだわって勉強しましょう。

 

小5.6は全国学力テストを実施。

2月27日(火)~3月1日(水)の期間で、小学5.6年生を対象に『全国学力テスト』を実施します。

道コンが北海道の公立高校入試を想定した模試なのに対し、全国学力テストは全国が対象の模試です。違った角度で実力がチェックできるので、事前に復習し、テストが終わったら難易度に分けて見直して、4月1日に実施される道コンにつなげていきましょう。

 

春期講習と道コン。

3月26日から春期講習が始まります。それに先駆けて、3月の上旬に中学生は『春特』小学生は『カミングスプリング』を配布します。

3月は後に控える定期テストがないので、講習会を迎える前の事前準備にしっかり時間を使うことができます。春期講習の目標である4月道コンの自己ベスト更新を目指して、今の学年の復習をやり切りましょう。

4月道コンは、4月1.2.3日(月.火.水)の実施です。

3/21(木)2023年度通常授業 最終日
26(火)春期講習 開始 ※30(土)まで
4/1(月)道コン 新小6~新小2
2(火)道コン 新中2・新中1
3(水)道コン 新中3
8(月)2024年度通常授業 開始

 

新学年のテキスト。

3月19日(火)から準備ができ次第、新学年のテキストを配布します。カバンにあきを作ってお越しください。

・小学生小1~4:2冊(国算)
小5・6:5冊(5教科)
・中学生中1・2:5冊(5教科)
中3:10冊(定期+受験)

🐦 教室長松浦の”ボソッと” 🐦
▼公立高校入試まであと2週間。実に早いものです。でも今年の中3は、模試のあとまで最後まで残ったり、頑張りやさんが多い学年。きっと本番でも実力を発揮してくれることでしょう。▼そして2月の定期テスト。中高生の学年最後の定期テストです。勉強量が増えている人が多いのですが、自己ベスト更新が何人出るか…期待したいところです。▼また集計後、頑張った生徒を表彰します!

塾の日々
個別指導北大コーチ