8月27日(土)、約1ヶ月後に数検を実施します。
「どうやって対策したら良いの?」と相談を受けることが多いので、ブログにまとめておきます。
★2023年6月追記★
2023年8月26日に第411回数検を実施します
試験範囲と予習について
例えば小6なら『6級』、中2なら『4級』と目安の受験学年が決まっています。
ところが8月の数検の時点では、今の学年の約3分の1しか授業が進んでいないので、必ず予習の範囲が含まれます。各級の出題範囲を見てみしょう。
準1級〜5級
◆準1級(高3)〜準2級(高1)
今の学年が50%、前の学年が40%です。
合格基準が1次:70%なので、今の学年の半分ちょっと(50%の2分の1)の範囲を勉強しておけば、【今の学年30%+前の学年40%=70%】となるので、合格基準を満たすことが出来ます。
◆3級(中3)〜5級(中1)
今の学年が30%、前の2学年が合計で60%です。
合格基準が1次:70%なので、今の学年の習った範囲(30%の3分の1)だけでも、【今の学年10%+前の2学年60%=70%】となるので、合格基準を満たすことが出来ます。
ここからわかるのは、中学・高校ともに、予習にこだわりすぎる必要がないということです。
予習よりも、今まで習った勉強を仕上げる方が優先順位が高く、予習をするとしても次の定期試験範囲を先取りするくらいで、十分に合格基準を満たすことが出来ます。
6級〜10級
◆6級(小6)〜10級(小2)
今の学年が45%、前の学年が45%です。
合格基準が70%なので、今の学年の半分くらい(45%の2分の1)の範囲を勉強しておけば、【今の学年25%+前の学年45%=70%】となるので、合格基準を満たすことが出来ます。
予習よりも、今まで習った勉強を仕上げる方が優先順位が高いのは、先ほどの5級以上と同じです。
それでも予習が心配だったら?
合格基準のことが理解できても、
予習が心配な慎重派の人もいると思います。
そういう人は、前の学年から受験しても全く問題ありません。
「この級なら受けてみたい。」という、自分の感覚に従って決めてOKです。
5級(中1)以上は1次と2次がある
5級(中1)以上の級は、【1次:計算技能検定】と【2次:数理技能検定】に分かれます。
1次は計算問題中心の基礎重視ですが、2次は文章題や応用問題が出題され、記述の問題も出題されます。
過去問が公開されているので、どういった問題が出題されるのか、違いに注意しながら解いておきましょう。
https://www.su-gaku.net/suken/support/past_questions/
ちなみに『1次が合格、2次が不合格』という結果になった場合、次回の受験は1次試験がパス、2次試験のみの受験となります。
使うテキストは『過去問』がお勧め
どの級を受験する場合も、公開されている過去問を一度解いてみることをお勧めします。
まず時間を計って解いてみる。制限時間内に全部終わり切れるのか、見直しまでできるのか、ペース配分をつかんでおきましょう。
苦手な単元・忘れている単元もはっきりわかるので、そこを集中して勉強するのも良い勉強方法です。
https://www.su-gaku.net/suken/support/past_questions/
購入するテキストは、【学習もできるまとめテキスト】と【過去問集】の2パターンに大きく分かれますが、後者の【過去問集】の方を優先して用意することをお勧めします。
学習もできるまとめテキスト
数検の協会から、公式に『要点整理』シリーズとして学習に使えるテキストが出版されています。受験する級に合わせて選べます。参考までに、Amazonのリンクを貼っておきます。
これらはコンパクトにまとまっているので、短期間でも勉強しやすいのがメリットです。専用テキストを1冊やり切るということで、モチベーションが上がる人も多いでしょう。
ただし、このような理由から塾で使っていたテキスト(あるいは学校のワーク)でも代替が可能です。
(1)今まで習った範囲の復習で十分に合格ラインを狙えること
→前の学年の塾ワークと、今の学年の塾ワークで勉強可能
(2)今の学年の予習も、次回の定期テスト範囲の予習で十分
→今の学年の塾ワークで勉強可能
1冊の分量が多いので解き方に工夫が必要なので、勉強のしやすさを考えて、用意するかどうか判断してみてください。
過去問題集
過去問が複数年収録されています。解説もついているので、見直すことも出来ます。こちらも参考までに、Amazonのリンクを貼っておきます。
- 過去問題集 準1級
- 過去問題集 2級
- 過去問題集 準2級
- 過去問題集 3級
- 過去問題集 4級
- 過去問題集 5級
- 過去問題集 6級
- 過去問題集 7級
- 過去問題集 8級
- 過去問題集 9級
- 過去問題集 10級
こちらは手持ちの問題集では代替できないので、
用意することをお勧めします。
1周目は【過去問を解く → 解説を見直す → 手持ちの問題集で復習 → 次の過去問に取り組む】といった手順で進めていきます。
一通り解き終わったら、2周・3周と完璧になるまでくり返します。
塾生は、過去問を解いたら見せてください。
塾プリントで単元を選びながら、ピンポイントで得点につながる問題を選んで勉強しましょう。
夏期講習会で道コン兼数検対策
目の前の夏期講習会では、8月9.10.11日に実施する『北海道学力コンクール』の対策を進めます。内容は、今まで習ってきたことの総復習がメインです。
つまり夏期講習会で行う、
【講習用テキストを解く → 道コン過去問を解く → 塾プリントで補強】といった一連の学習が、すべて数検対策につながるので、そのつもりで勉強しましょう。一石二鳥なのです。
復習して余裕がある人は、数学の予習を進めようと考えています。
予習=次回11月定期テストの対策になっているので、一切無駄がありません。一石三鳥です。
せっかく数学をやるなら、数検を受けよう!
今回は10名を超える人が受験しますが、初めての取り組みだったので、様子を見ている人も多いかと思います。
私はこう思います。
せっかく数学を勉強するなら、数検を取った方がお得!
英検と同じく、合格ラインが特別厳しい検定試験ではないので、腕試しに最適です。
そして夏休みや冬休みの講習会、あるいは定期テストなど、せっかくそのために勉強をしているのだから、その力を持って数検も受けておけばこの上なくコスパが良いです。なにせ一石三鳥ですから。
今回は締め切りとなりましたが、今年度、あと1回以上は実施したいと考えています。
またお声かけしますので、その際は一緒に数検対策、頑張りましょう!