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新学期が始まりました!初々しい高校生たちの話し。

 

こんにちは、北大コーチ松浦です!

春ですね。
春だと思い、この間、北辰中の入学式でチラシ配りをさせていただいたのですが、コートを着ないで行ってしまったんですね。凍えて死ぬかと思いました…!

北大コーチは、今週から2019年度の通常授業が始まっています。

「こんにちは!」と元気に教室に入ってきてくれる、小学生たち。
「こんにちは。」と中学生らしい顔つきになった、新中学1年生たち。

「今年の北大コーチは、どんな教室になるんだろう…!?」と、今からワクワクしています。

 

 

最近あった、嬉しい話しをさせてもらいます。

 

一昨日。

「こんちは。」とあらわれたのが、平岸高校に見事合格した、UKくん。
学ランからのブレザー姿、初々しかったです(笑)。

 

そして昨日。

17時くらいですかね。
「こんにちは〜。」と入ってきたのが、藻岩高校に晴れて合格したYSさん。

時は経ち、19時くらいですかね。
「こんばんは〜。」と入ってきたのが、新川高校にそろって合格したTMさんとTAさん。

 

UKくんとYSさんは、中1から。
TMさんとTAさんは、小6から。

こ〜〜〜んな小さい頃(失礼!)から塾に通ってくれているので、制服姿を見て思わず「大きくなったなぁ。立派になったなぁ…!」と、密かに感動していました。

「勉強が難しい」とか、「部活どうしよう」とか、いろいろ不安を感じつつも元気ハツラツで、笑顔が素敵で。きっと彼ら彼女らは高校になってもたくましく成長するんだろうなと、今さらながら高校合格まで導けたことに喜びを感じた2日間でした。

 

 

 

話しは続きます。

 

TMさんとTAさんが最後まで残って勉強していたんですね。

「先生、わからないです!」とTMさんが持ってきたのがなんと…平方根の計算。

確かに使っていたのは高校のテキストなのですが、使う知識は中3で習った平方根でしかなく。
「おいおい、まさか受験をピークに衰えていないよね!?」と思わずツッコんでしまい(笑)。

 

そして21時過ぎ、TAさんがぼやきました。
「課題が終わる気がしない〜!」

課題のワーク提出やら英単語テストやら、思った以上にはかどっていないようで、早くも中学との違いに戸惑っているようでした。

 

 

 

ここからは、現実的な話しに移ります。

 

彼女らは決して、受験が終わってずっとサボっていたわけではありません。
むしろ、高校の予習をしていて、まわりと比べても勉強していた方なのにも関わらず、この状態…!

中学には中学の、高校には高校の難しさがあることが、このやり取りによくあらわれています。

 

新川高校のような進学校は、授業や課題を生徒のレベルに合わせません。「国公立大学に合格できること」を考え、必要な分量を淡々と出してきます。ついてこれるかどうかは、本人次第なのです。

先ほどのTMさんですが、高校テキストを丸投げで「やってきてね!」と課題にされたのが、平方根でつまずいた原因です。高校では、教科書の1から10まで教えるなんてルールはありません。

 

彼女らは、早くそれに気づいて良かったです。

「これが続くんですか?」
「大学受験ってどうなんですか?」
「文系/理系ってどう選ぶんですか?」
などなど。

私から押しつけるわけでもなく自然とそういった話になり、ちょうど高校生しかいない時間帯だったので、これからにつながる有意義な話ができました。

 

やはり高校からは【言われた勉強をやるだけ】では通用しないんですよね。
【どうすれば乗り越えられるのか】を自分で考え、工夫していかなければすぐに落ちこぼれます。

 

こんな話しもしました。

「高校では、最低でも半分の150位以内を目指そうね。」

「半分以下になると、その勉強がついていけない人同士が『いや〜、難しからできなかったね!』と傷をなめ合うようなグループに入り、自力ではい上がれなくなるよ。」

「そうして『入りたい大学』ではなく、『入れる大学』しか目指せなくなる。高校と違い、大学の選択肢は少ない。その時、勉強のモチベーションを保つのは大変だよ。」

「逆に上位の人は、お互いの存在を励みに、競い合って前向きに勉強を頑張れるんだよね。」

 

言葉にすると厳しく(冷たく)感じるので書くかどうか迷いましたか、これが高校の現実です。勉強の勝ちグループに入らないと、上を目指して頑張るモチベーションが保てなくなるのです。落ちこぼれると、本当にはい上がるのが大変です。

 

TAさんがボソッと。
「高校に合格したのに、ずっとこんな苦労が続くんですか?」

「いま苦労するか、あとに苦労するか、どっちかだね。」
「先に苦労した人は、それだけ有利なポジションにつけるから、また頑張れる。」
「後から苦労した人は、すでに有利なポジションが取られているから、そこでまた余計に苦労することになるよ。」

これって、保護者の皆さんが全員経験していることで、子どもにそうなって欲しくないと願うことだと思うのです。

彼女にどっちが良いか問いましたが、きっと答えはわかっていたはず。子どもは賢いし、大人が思っている以上に考えています。ただちょっと経験が少なかったり、不安に思ったりして正しく行動できないだけです。

 

高校コースでは一人立ちしてほしいので、積極的に教科内容は教えませんが、塾が勉強を前向きに頑張れる原動力になれればなと思っています。

こんな会話ができるなんて、大人になったなぁ〜と、しみじみ。彼ら、彼女らの成長が、また楽しみになってきました(^^)

塾の日々
個別指導北大コーチ