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コーチ通信【24年5月20日号】

定期テストまで1ヶ月。

中学生はあと1ヶ月で定期テストを迎えます。皆さん、勉強の手応えはどうでしょうか。

私が見る限りは、みんな新学期から張り切って勉強しており、数学や英語の先取りがはかどっている印象を受けています。このタイミングで、これから定期テストまでどういった勉強を進めるのか確認しておきましょう。

今までとこれから、勉強の違いは何?

新学期が始まって今までやってきたのは【準備】の勉強です。新しいことをどんどん学び、力を充実させるのが目的でした。

テスト本番まであと3〜4週間となった今、これから進める勉強はいわば【仕上げ】の勉強です。ためてきた力を得点につなげるのが目的です。

今までは【準備】の勉強
□ 先取りで試験範囲を完成させる
□ 新しいことを学び、理解する
□ 解けない問題を、時間の許す限りよく考える
□ 予定を立てて、進みに合わせて調整する
これからは【仕上げ】の勉強
□ 復習で試験範囲を何度もくり返す
□ 理解したことを覚えて、頭に定着させる
□ 得点につながる問題にこだわる
□ 残り時間から逆算し、できることに集中する

これらの違いに注意して勉強に取り組みましょう。

勉強に優先順位をつける。

仕上げの勉強でまず考えて欲しいのが、「勉強に優先順位をつける」ことです。

伸び悩む人に限って、テスト前にもかかわらず「ワークを埋めること」や「難しい問題を解くこと」が目的になってしまう傾向が強いです。

逆に高得点を取る人、グンと伸びる人は「解くと決めた問題(あるいはワーク)にこだわって何度もくり返す」傾向が強いです。

テストが近づけば近づくほど残り何日と時間ばかり気にしてあせってしまうものです。勉強に優先順位をつけ、やることを事前に絞っておいて、それを愚直にくり返すようにしましょう。

目標点を決める

勉強に優先順位をつけるためには、目標点を決めることが不可欠です。目標点が決まると、それに合わせて具体的な勉強方法が決まるからです。次に、目標点別の勉強方法を紹介しておきます。

平均点となる60点超えが目標

目標が平均点の60点の人は、教科書の太字問題のレベルにこだわってください。

数学であれば計算問題、英語であれば英単語や新しく出てきた表現にあたります。逆に数学の文章題や英語の英作文には、こだわらなくてもOK。とにかくミスしないよう、基礎に徹底的にこだわります。

勉強に使うものは、まずは学校ワークが最優先。同じ問題や似た問題が出た時に解けるよう、最低2周、出来れば3周はくり返し解いておきたいところです。

80点(5教科合計400点)超えが目標

80点(5教科合計400点)超えが目標の人は、テスト範囲をくまなく勉強するのはもちろんなのですが、塾ワークにこだわって勉強してください。

というのも、学校ワークをくり返しやればある程度の勉強は完結できるのですが、そうもいかないケースがあるからです。それは、定期テストの平均点が60点を下回るケースです。

だいたい定期テストの難易度は60点くらいを想定して作られるケースが多く、平均点が60点を超す場合は、出題が易しいテストであるといえます。そのため、学校ワークだけでも80点以上を取ることが可能です。

しかし平均点が60点を下回る、出題が難しい定期テストの場合はそうもいきません。学校ワークに載っていない問題が多かったり、学んだことを発展させて自分の考えを書き出す問題が多かったりするので、学校の授業に合わせるだけでは80点以上が取れません。

それに対応するためには、塾ワークも徹底的にやり込み(3周以上)、色々な種類の問題、難しさの異なる問題に慣れておく必要があります。

90点(5教科合計450点)超えが目標

90点以上(5教科合計450点以上)を常に取るためには、先に紹介した80点超えの勉強を早く完成させることが必要です。学校のワークや塾ワークを3周した後は過去問を解いて自分の出来/不出来をチェックして、間違えたところをさらに復習します。塾プリントの「チェック」や「テスト対策」を周回するのもオススメです。早さを活かして、できる勉強を全部やり切ることが安定につながります。

ちなみに400点を超える人には、次の学年を迎えるタイミングで、標準の「iワーク」から、応用の「シリウス」というテキストに変更することを勧めています。難しいテキストに取り組むことで、それだけ解ける問題の幅が広がるからです。

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このように、目標点が決まればやることが明確になります。そして、勉強の優先順位をつけるのが容易になります。「何となく取りたい」という目標点ではなく、「行動を具体的に決めるため」の目標点を決めましょう。

北大に合格したのは何人?

最新の北海道大学合格者数が公開されていたので、【北大に合格したのは何人?】と題してプリント1枚にまとめたものを同封しました。それと合わせて読んで欲しいのが、同じく同封した【道コンSSランキング】です。

この2つを見比べると、きっと「並び順がほとんど一致している」ことに気付いてもらえるはずです。それは、高校の難しさ順に大学の合格実績が決まっている、ということを意味します。

決して、上位の高校に入らなければ望む大学に進めない、と捉えないでください。高校受験の時から真剣に進路に向き合って努力した人が、結局は大学受験の時に成功する確率が高いのではないか。私はそういう風に考えています。だから自分の今の実力より高い高校を目指すことには、大きな価値があると思っています。

逆に避けて欲しいのは、受験をする高校を決める時に、安易に入れる高校を選ぶことです。やれるだけやる前に妥協するのは、問題の先延ばしに過ぎません。先延ばしにしたところで結局その先、大学受験の時に遅れを取り戻すのに苦労します。

中学生は、中3の最後の最後まで実力が伸び続けます。ぜひ皆さんには、本当に入りたい高校を選んで欲しいと思います。大丈夫。今からやれば、何とでもなります。

通塾時間にご注意を。

部活がある人(特に中2・3)にお願いです。出来るだけ希望に沿いたいと考えていますが、ちょっとした都合で予定を変えたり、急な変更や連絡がない変更(あるいはお休み)は避けてください。部活ばかりではなく、塾のことも同じだけ優先して考えてください。

時間帯について、基本は【前半18:00~19:35】【後半19:45~21:20】の2パターンで予定を組んでいます。その真ん中【18:50~20:30】で通うのは、部活が忙しい人のための配慮です。2つの時間帯にまたがるということは、座席が混みあうことにつながります。

教師配置や座席の割り当てなど、授業を充実させて全員の希望も出来る限り叶えようと、毎日調整しています。みんながお互いのことを思いやって教室を利用して、もっと良い教室にしていきましょう。

7月)教室が4Fの広い教室に移転

7月から、今と同じ木村ビルの4Fの新教室へ移転することが決まりました。教室が広くなって、今より座席数が増えます。皆さんお楽しみに。

引っ越しのため、7月1日〜3日(月〜水)が休講となります。そして、7月4日(木)から新しい教室での授業が始まります。日程にご注意ください。

今後の予定。

目の前のイベントとしては、定期テスト直前に「にちべん」を開講します。6月9日(日)・16日(日)の実施で、前回と同じく朝10:00~夕方16:30までたっぷり勉強できます。詳細はまた後日配布します。

6/9日にちべん①
6/16日にちべん②
7/1月~3水休講(引っ越し)
7/4木木村ビル4F 新教室開講
7/9火~12金小学生学力テスト(小5.6)
7/22月~24水7/1~3の振替開講
7/26金~8/8木夏期講習
8/9金~8/11日道コン
8/12月~8/18日お盆休講
8/19月通常授業再開

🐦 教室長松浦の”ボソッと” 🐦

▼今年も始まった自転車通勤。1年で札幌→沖縄片道に相当する2,000kmを走破していますが、シーズン序盤は太ももがパンパンに。筋肉の衰えを痛感…。▼その度に思うのです。車を使うなど、楽をすればするほど衰えるのではないか、と。ゆでガエルとはまさにこのこと、気付いた時に行動しても、だいたいのことは遅いのです。▼勉強も同じことが言えるような気がします。そうならないよう、教室では4月から先取りで勉強を進めてきました。6月の定期テストでみんなの成長を感じて、笑顔で7月の教室移転を迎えたい。そう思う教室長なのでした。

塾の日々
個別指導北大コーチ