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コーチ通信【25年6月20日号】

定期テストが目前。

新学期が始まって早や3カ月、定期テストが目前に迫ってきました。美香保中はすでに終わったのですが、この原稿を執筆している今日が、定期テスト前日。

教室の様子はどうかというと、連日、みんな必死になって勉強しています。テスト1か月前は学習時間(塾+家庭学習)を集計して発表しているのですが、週ごとに教室全体の平均が増えていました。

  • 1週目(5/21~27) 教室平均 1.6 h/日
  • 2週目(5/28~6/3) 教室平均 1.9 h/日
  • 3週目(6/4~10) 教室平均 2.3 h/日

それもそのはず「早く来て自習できますか!」という人や「残って最後まで自習して良いですか!」という人が増えてきました。5月から高校生のために22:00まで教室を開けているのですが、一緒に残って勉強するツワモノも現れました。

また、先々週・先週と開講した”にちべん”は20~30人も集まって大盛況、今までは来ていなかった人も参加して大変有意義な1日になりました。

私はひそかに【生徒がヒィヒィ言ってきたところからが伸びるタイミング】と思っています。だから「ヤバい、もうできないよ」と言いながらにちべんで6時間勉強をやり切った姿や、部活後に塾に来て「家だったら絶対寝てた…」とぼやいている姿を見ていると、何だか嬉しくなります。実は自分が思っているよりもずっと先のところに限界があって、出来ないと思い込んでいるのは自分だけだったりするものです。

ひと足先に定期テストが終わった美香保中ですが、中1のKYさんが450点を突破しました!それもそのはず、先ほどの学習時間の3週間平均で、3.9h/日も勉強していました。彼女は毎回30分早く来て自習したり、あるいは残って30分自習したりと、出来ることを続けて頑張っていました。

さあ、次は北辰中の皆さんの番です。KYさんに負けず劣らず頑張っている人がたくさんいます。次回のコーチ通信で嬉しい報告が出来ることを楽しみにしています!

高校生は定期テストが終わりまして。

6月上旬、高校生は中学生よりも早いタイミングで定期テストが終わりました。今回注目していたのが、高1のみんなです。なぜかというと、高校受験が終わってからすぐ高校の予習をして、4月以降もできるだけ勉強時間をキープできるように努めて、高校に入って初めて受けた定期テストだったからです。

結果、まだ平均点や順位など集計が集まっていない状況ですが、多くの教科で8割前後取れている生徒が多かったです。よく頑張ったと思います!

話しをすると「○○大学に入りたい」とか「△△になりたい」とか、中学生の時以上に、具体的な自分の将来と目の前の行動が一致してきているように感じます。だから部活が終わって塾に来るのが20時になっても、そこから頑張れるのだと思います。これからの活躍が非常に楽しみです!

アレクサンドラ構文。

突然ですが、皆さんは正しく文章を読めている自信はあるでしょうか。次の二つは、RST(リーディングスキルテスト)という基礎的読解力を調査するためのテストの問題です。実際に解いてみましょう。

Q1

Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。

この文脈において、以下の文中の空欄に当てはまる最も適当なものを①~④の中から1つ選び○をつけなさい。

Alexandraの愛称は(   )である。

①Alex ②Alexander ③男性 ④女性

Q2

アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。

この文脈において、以下の文中の空欄に当てはまる最も適当なものを①~④の中から1つ選び○をつけなさい。

セルロースは(   )と形が違う。

①デンプン ②アミラーゼ ③グルコース ④酵素

答えはQ1もQ2も①です。正答率はQ1が中学生38%/高校生65%、Q2が16%となるそうです。北大コーチの中高生26人にも同じ問題を解かせたところ、Q1が61%、Q2が38%でした。この正答率を見てどのような印象を受けたでしょうか。

私は「なるほど、だから同じ教科書を読んでも結果が違うのか」と腑に落ちました。学習時間が多い割に結果が出ないケースがあるのは、こういった基礎的読解力(基本的な文章を読み取る力)が足りない場合におこる可能性が高いように思います。

問題の引用元は、作成者である新井紀子さん出演のYoutubeなのですが、新井さんの著書を数冊読んだのでいくつかポイントをあげておきます。

  • RSTの結果と高校の偏差値には、高い相関がある。(基礎的読解力が高いから偏差値の高い高校に進学できている)
  • 読書習慣、学習習慣は基礎的読解力に影響しない。スマートフォンの使用も影響しない。
  • 基礎的読解力は伸ばせる。音読や視写が効果的だが、「○○をすればすぐ伸びる」という性質のものではない。

ではどうすれば基礎的読解力がつくのか、という話しに移るのですが、新井さんは著書の中で音読や視写を勧める一方で、「この読解テストはあくまでも視力検査のようなもので、類題をたくさん練習すれば読解力が伸びるというものではない」と述べています。

それについては私も同感で、基礎的読解力が不足している生徒は「文字に対するこだわりが足りない」「自分に都合よく解釈して読み飛ばす」ことが多いので、勉強のやり方だったり物事の考え方だったり、日常の中で正しく読み取る工夫を重ね、ある程度の期間続けて少しずつ変化が見えるものだと思います。

例えば私はよく「文章中の”は”の使い方にこだわりを持つこと」をよく教えています。同じ”は”でも教科ごとに気を付けるポイントは違うのですが、たった一文字にこだわるだけでも文章の読み方が大きく変わります。

現代文“は”の前が主語になる
古文“は”や主語自体が省略されるので、補って読む
英語“は”の前が主語になる
※主語+動詞が英語の基本なので主語が超重要
算数“は”は、”=”に置きかえられる

ただし、くり返しになってしまうのですが、事実を知っただけですぐに結果が出るかというと、残念ながらそうではありません。知った上で試してみて、そうしたらあらゆる教科で似たような場面に遭遇して、その結果、習慣的に”は”を注意深く見るようになるのです。

こういった読み方のコツや勉強のこだわりが総合的に積み重なった上での基礎的読解力ですから、正しい勉強のやり方と、それを自分の物にするだけの学習量が、両方とも必要になります。

私自身、まだ基礎的読解力について勉強中なのですが、良かったら皆さんもYoutubeなどを参考にしてみてください。勉強に革命が起きるかもしれません。

参考書籍:
シン読解力: 学力と人生を決めるもうひとつの読み方 単行本 – 2025/2/11 新井 紀子 (著)

↑『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』の続編ですが、最新版のこの1冊のみでも内容が完結しているので十分です。

小5.6の全国学力テストを実施。

6月24日(火)の週に、小5・小6の全国学力テストを実施します。詳細は同封した案内をご覧ください。

①2週間前:6/10(火)~テストに向けた復習開始
②1週間前:6/17(火)~実力強化問題集配布
③本  番:6/24(火)~テスト実施
④2週間後:7/ 8(火)~データ返却
⑤3週間後:7/15(火)~リテスト実施(算数)

中1.2も全国学力テストを実施します。

中学1・2年生につきましても、今年度より全国学力テストを実施します。詳細は同封した案内をご覧ください。(中3はプレ道コンを実施します)

①2週間前:6/30(月)~テストに向けた復習開始
②1週間前:7/37(月)~実力強化問題集配布
③本  番:7/12(土)テスト実施
※平日受験 7/7(月)~11金※自宅受験 7月8日(火)~14日(月)
④2週間後:7/22(火)~データ返却
⑤3週間後:7/26(土)~リテスト実施(数・英)

夏期講習。

7月26日(土)〜8月11(月祝)の期間は夏期講習日程となります。この期間の通常授業はお休みで、講習用の時間割に切り替わります。

また通常授業は通常授業は7月22日(火)まで、23.24日(水.木)は振替日となります。

講習の後は、8月12日(火)~17日(日)がお盆休講となり、8月18日(月)から通常授業を再開します。