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コーチ通信【2022年1月号】差がつくのは、今!

差がつくのは、今!

中学1.2年生の定期テストは、年が明けて2月中旬になります。それをイメージして「まだたっぷり時間がある」と思うのか、それとも「冬休みが明けて1ヶ月しかない」と思うのか…。そこが運命の分かれ道となります。

そうなのです、中1.2は冬休みが明けると、定期テストまでわずか1ヶ月しかないのです。例によって【3週間先取り・3回くり返し】のiワーク進度表を渡していますが、感覚的には、冬休み前に定期テストの範囲をほぼ完成させておかないと、十分にくり返し学習が出来る態勢が整いません。

それに加えて、冬期講習会の準備テキスト『カミングウィンター』が入ってきます。1週間毎に進みを意識して勉強せねば勉強が後手に回って、いくら理想の学習スケジュールを立てたとしても、絵に描いた餅で終わってしまいます。

教室でiワークの進みをチェックしていると、すでに意識の差があらわれていますね。

意識高くiワークを早く完成している人は、カミングウィンターが冬期講習会前に完成できるので、過去問の効果が倍増します。先延ばしにしてiワークがまだ残っている人は、冬期講習会中もカミングウィンターの完成に追われ、満足に復習が進みません。

勉強の一番のコツは【先延ばしにしないこと】です。

目の前の課題を避けずに一つひとつ解決することが、テストが近づいた時に大きな差となってあらわれます。2月の定期テストで良い点を取りたいなら、直前ではなく、今できることからすぐに取りかかるべし!

冬期講習会で何を勉強する?

冬期講習会は、1月8・10・11日に実施される道コンを目標に、復習の勉強をメインに進めます。

まずは前述の通り、冬期講習会が始まる前に、準備テキスト『カミングウィンター』の完成を目指します。今の学年+前の学年の学習内容が、コンパクトに1冊にまとまっています。

大事なのは、自分は何ができて何ができないのか、ハッキリと理解すること。1周解き切ったら、2周目は×印のみ解き直します。3週目は××印、2周目でさらに間違った問題を解き直します。

道コンまでに3周以上くり返し解けば、本番を受験するために十分な知識が身につきます。講習会前に1周することを目標としていますが、その後の【年内2周目→年明け3周目】といった、ペース配分のイメージも膨らませておいてください。

さらに講習会では、道コンの過去問に取り組みます。想定しているのは、中3は4年分・中1.2は2年分・小4~6は1年分です。

中3は12月25日(土)にプレ道コン、本番同様に時間を計って5教科実施しますが、それ以外の道コンは、カミングウィンターが終わった人から順に渡します。逆にカミングウィンターが終わらない人は、道コンに取り組めません。

理由は簡単で、道コンは実力をチェックするためのもの。カミングウィンターを完成させて知識を身につけるのが最優先で、知識が身について初めて、道コンを解く意味が増すからです。

カミングウィンターが早く完成した人に関しては、予定していた分を超えて、+1年・+2年と道コンに取り組むのもOKです。【道コンでチェック→答案見直し→カミングや塾プリントで復習】というループをくり返すほど、高得点が狙えます。みんなの本気を見せてください!

受験が近づくほどに、的を絞る。

最近、中3や高3の受験生の様子を見ていると、「あせっているのかな…?」と感じる場面がちらほらと出てきています。

それはそのはず、今までは「まだこれだけ時間がある!」とカウントアップで数えていたものが、「もうこれしかない…」とカウントダウンで数える時期になったからです。中3でいえば、先月の勤労感謝の日に入試まで残り100日と伝えていたのが、12月23日で残り70日ですからね…。

アドバイスしたいのが、この時期からは良い意味での【開き直り】が必要ということ。「あれもやろう、これもやろう」と考えると、どれも半端になります。新しい問題集に取り組むことが勉強だと勘違いしている人が多いので、注意してくださいね。

逆に「この1冊を信じてやり込もう!」と覚悟を決めて取り組むのが正解で、やることを絞るほどパフォーマンスが上がります

勉強する内容も同じです。ずっと数学が苦手に感じるのなら、そこは基礎問題に絞って確実に得点を取れるように仕上げる。その上で、他教科の得点できそうな単元に目を向けるなど、自分の得意を活かす方法を考えた方が伸びます。

それでも不安という人は、勉強のやり方や受験までのスケジューリングから一緒に考えますので、悩んだまま取り組む前に、ご相談を!

学力診断テストのやり直し。

小学生の学力診断テスト、答案に続いてデータも返却したので、次は【リテスト】という、同じ問題の解き直しテストに移ります。テストを受けた人は、自分の×印を見直して臨むことになります。

今回の結果を見て感じるのが、学習習慣が身についた人ほど、「調子が悪くてもこのくらい取れる」と安心して見ていられるということ。たとえ最高点を伸ばせなくても、勉強を積み重ねて地力がついているので、最低点が伸びているように感じられます。

逆に気分屋で、学校のテストが良くてそこで満足している人は、得点にバラツキがあります。良い時もあれば悪い時もあったり、理解している”はず”の問題で失点します。(これはケアレスミスとは言えません…)

それもそのはず、学校のテストは100点を取らせるためのテスト、学校の直前の授業を聞いていればそれなりに得点できます。学校のテストの100点=中学校の平均点というイメージでも差し支えありません。

一方で学力診断テストや道コンは総合テストなので、試験範囲が1年以上と広く、身につきが浅いとボロが出ます。偏差値50を基準に数字で立ち位置がわかるので、本当の実力がわかります。

では総合テストで結果を残すためには、小学生の内に何をすれば良いのでしょうか。私はこの3つが大事だと信じています。

【時間を守ること・忘れ物をしないこと・姿勢を正すこと】です。

時間通りに塾に来て、チャイムがなったらすぐに勉強を始める。これが出来る人は、決まった時間120%集中して、勉強を先延ばしにしない人です。逆にこれが出来ない人は、ダラダラ時間を使って、苦しめるだけ自分を苦しめる割には、成長は少しだけです。

筆記用具やほーぷなど、勉強に使うものをきちんと準備できる人も、成長します。忘れ物がないということは、それだけ「今日は○○しよう」と考えて塾に来ているからです。逆に言わないとほーぷを持ってこない人は、いつまでも自分の勉強が他人事。成長はゆるやかです。

姿勢がキレイな人は字もキレイで、集中が続きます。集中が続くということは、同じ時間でも中身が濃くなるということです。逆にヒジをついたり背もたれに寄りかかるような姿勢が悪い人は、集中も続かず、塾が終わる時間ばかり気にします。

ともすれば勉強のやり方ばかりに目が行きがちですが、【時間を守ること・忘れ物をしないこと・姿勢を正すこと】が出来れば、不思議と勉強に前向きに取り組めるようになります。家でだらけてしまう人は、積極的に塾で勉強して、基本的な行動から見直していきましょう!

進路面談と電話面談。

中3は教室で進路面談、その他学年は電話面談を11月下旬から実施しています。お陰様で今回は、執筆時で80%以上の保護者さんとお話しができました。お忙しい中お時間いただき、ありがとうございました!

塾に通って得点が上がった、勉強に向かう姿勢が変わったというありがたいお言葉をいただく一方で、家で勉強しなくて困っているという保護者さんもおりました。

私も同じ親としてよくわかるのですが、「○○しなさい!」と言えば言うほど逆効果という場面が多く、それは年齢を重ねるほど顕著になります。

小学生の保護者さん。学習習慣をつけるなら、今の内です。中学生になると定期テストの勉強以外に使える時間がなくなり、また話しても素直に聞かなくなります。週1回でも2回でも塾に通って、勉強を続けることが習慣につながります。また学校のテスト結果だけでは実力がわからないので、学力診断テストや道コンを受けて、正しく数字で状況をつかむことが大切です。

中学生・高校生の保護者さん。物心がついたら自分の意思で行動するようになります。たとえ大人の経験で正しいことを伝えても、飲み込んで行動するまでに時間がかかります。親の思い通りに動かなくても、無理には変えられません。家で勉強しないのなら、塾で全部、面倒を見ます。安心して通わせてください。

いただいた貴重なお話しをもとに、お子さんの”今”に向き合える塾を目指して参ります!

今月のボソッと│教室長 松浦

本気で変わって欲しいと想うほど、つい「〇〇しなさい!」と言いたくなってしまうのは、親も私も一緒。でも第三者だからこそ、その気持ちをグッと抑えて、冷静に違う言葉や立ち振舞をチョイスすることが出来ます。

生徒たちは朝から学校に行って、委員会や部活に行って、その足で塾に通ってきます。大人顔負けの過密スケジュールですよね。だからご家庭においては「よく頑張っているね!」と良いところに目を向けるくらいが、ちょうど良いスタンスです。スマホが普及して誘惑が多いこの世の中、勉強は積極的に塾でやりましょう!

塾の日々
個別指導北大コーチ