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テスト直前はボトムを上げるのが正解!

こんにちは、北大コーチ松浦です。

先週土曜日の受験対策クラス(中3対象)で「テスト直前の勉強で意識すべきこと」を伝えたので、シェアしておきます。
学力テスト目前となりましたが、時期によって取り組むべき勉強は違います。残り時間が限られている今こそ、ベストを尽くせるように工夫して勉強しましょう!

 

結果を残す人は「ボトム」で合格ラインを超す

学力テストABCや入試が近づくと、こんな人が増えてきます。

[voice icon=”http://hokudaicoach.com/wp-content/uploads/2017/07/girl.jpg” name=”花子さん” type=”l”]もっと難しい問題を解いて、得点を上げなきゃダメだ…![/voice]

[voice icon=”http://hokudaicoach.com/wp-content/uploads/2017/07/boy.jpg” name=”太郎くん” type=”l”]学力A対策模試の得点が、8月の道コンより悪かった、どうしよう…![/voice]

 

気持ちはよくわかります。わかりますが、私はいつもこう伝えています。

[voice icon=”http://hokudaicoach.com/wp-content/uploads/2017/07/mats150.jpg” name=”マツウラ” type=”r”]本番が近づいたなりにやるべきことがあるから、出来ることを一つずつ実行していくだけだよ![/voice]

 

単純に得点を上げるといっても、どんな人も良かったり悪かったり、波が出てしまうものです。
その時の点数の読み取り方として意識して欲しいのが、次の2つです。

  • Top(トップ)=自分のベストを尽くした最高得点
  • Bottom(ボトム)=どんなに調子が悪くても取ることができる最低点

模試や、中3の秋であれば学力テストABCを通す中で大事なのが、このTopとBottomの波が上昇傾向にあるかどうか。一つのテストだけに焦点を当てて「上がっている」「下がっている」と判断することは、決して出来ません。

ちなみに私が面倒をみた受験生の中で、「安心して本番に送り出せるな」と感じたり、実際に合格をつかみ取っているのは、トップとボトム、どちらが伸びている生徒だと思いますか。

実は、難しい問題を解くことに固執する生徒よりも、どんな状況でも解ける問題を着実に増やす生徒、つまり”ボトム”を少しずつでも伸ばしている生徒の方が、成果を上げているのです。

入試など本番一回の勝負になると、普段感じたことのないプレッシャーがかかります。そのため、一か八か挑んで自己ベストを更新するなんてことは、ほぼないのです。むしろ「想定する最悪の点数が合格点を上回る状態」で挑んでこそ、合格をつかみ取れるのです。

 

”ボトム”を上げる勉強って何をすれば良い?

ではボトムを上げる、つまりどんな状況でも確実に解けるように仕上げるためには、どのような勉強をしたら良いのでしょうか。3つの方法をあげておきます。

(1) 応用問題だけにこだわらない

今までできなかったことが、テスト1週間前に急に出来るようになることは、ほとんどありません。もし練習で解けても、本番には通用しないでしょう。「応用問題は、今回はいいや!」とスッパリと割り切って、その時間を他の勉強に回す勇気も必要です。

実際のテストでも、練習で解けなかった応用問題にはこだわらず、解けそうな問題から手をつけてください。「応用問題が解けなかったらダメだ」という先入観は捨て、出来ることを確実に実行するというスタンスが、ボトムを上げることにつながります。

(2) 得点が取れそうな単元を優先する

本当に苦手なところは後回しにして、「あと少し勉強すれば得点できそうだ!」という教科や単元を、優先して勉強するようにしましょう。特に試験日が近づくほど、得点にこだわって勉強に優先順位をつけるべきです。

入試本番でも、得点が取れそうな問題を優先してください。苦手な問題や時間がかかりそうな問題を後回しにして、確実に得点できそうな問題を優先することで、得点が安定してきます。

(3) 決めた問題は2周・3周と繰り返す

「一度勉強したことがずっと自分の頭に留まっている」というのは、妄想に過ぎません。何もしなければ1週間後に70%抜け落ちるのが、人の記憶です。得点すると決めた問題は、しつこく2周・3周とくり返し勉強して、知識の抜け落ちを最後まで防ぎます。

勉強に使うものも、いろいろなものに手をつけるのはNGです。本番が近づくほど、決めたテキストや今までに受けた模試に的を絞って、見たことのある問題は確実に解けるように仕上げましょう。

 

”トップ”を上げる勉強って何をすれば良い?

トップを上げる勉強についてですが、取り組む時期には注意してください。
中3の9〜11月は、定期テスト、学力テストA・B・Cと、学校のテストだけで4回あります。またそれに合わせた塾の模試も4回あります。特に定期テストに向けて学校の授業が先へと進むので、その予習・復習の重要度が一番高くなります。

したがって【1.学校の予習・復習が滞りなく進み  2.ボトムを上げる勉強も順調である】のならば、トップを上げる勉強に移っても良いと思います。でもそのレベルは、模試の300点満点で8割5分〜9割(255〜270点)を安定して超えるくらいでしょうか。
11月に入り定期テストが終わってからでも十分に時間は取れるので、時間が足りない学力ABCの時期に無理をする意味はありません。自分がいま何をするのがベストか、よく考えて行動してください。

それでは、勉強の方法をあげていきます。

(1) 学校の勉強をすべて完成させる

難しい問題を解くだけが、トップを上げる勉強ではありません。学校の先取りをどんどん進め、中3内容を早い時期に完成させることも、大事な勉強です。そうすれば、入試の過去問を解く時にすべての問題に取り組めるようになります。それは、良質な問題に触れる機会が早く訪れるということです。

(2) 難易度の高い問題集に挑戦する

難易度の高い問題は「融合問題」、つまり学年に関係なく、複数の単元を組合せた問題なのです。中3内容を完成させた後はいくらでも難しい問題に取り組めるので、特に数学は積極的に難しい問題に取り組んでおきましょう。難しい問題に慣れておくと、入試における裁量問題であっても余裕を持って取り組めるようになります。

(3) 全国の過去問に積極的に挑む

「入試本番になって、見たことがない傾向の問題が出される」というのは、よくあることです。本当に実力がある人は、問題の傾向に得点が左右されません。全国の過去問に取り組むことで、あらゆる傾向の問題に慣れ、スキをなくしていきます。

 


以上です。

テストが近づくと弱気になったり不安になったりするかもしれませんが、結果を残す生徒ほど、どんな状況でも淡々と決めた勉強をやり切りるものです。
やるべきことを決めたら、余計なことは考えずに手を動かすことが大事。ぶれない「強い気持ち」を持って、学力ABC、そして受験に挑んでいきましょう!

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個別指導北大コーチ