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今年も1年、ありがとうございました!

こんにちは、北大コーチ松浦です。
本日は年内講習会最終日、1年の最後の授業となります。

[voice icon=”http://hokudaicoach.com/wp-content/uploads/2017/07/mats150.jpg” name=”マツウラ” type=”r”]今年も1年、ありがとうございました![/voice]

私にとって、どういった1年だったかというと、一言でいえば「成長の1年」であったと思います。
(長文になりますが、どうぞお付き合いください!)

 

塾の成長。

今年度で新規開講から4年目に入ったのですが、去年と比べて生徒の個性も違えば、学年が醸し出す雰囲気も違い、指導方針を改善する必要がありました。

昨年の中3生は、学習の方向性を示せばどんどん勉強してくれる学年でした。学年としての成熟が早く、中3に学年が上がった瞬間から「よ〜い、ドン!」で受験生らしいムードが高まっていたように思います。東西南北・旭ヶ丘・国際・月寒で10名も合格する学年でしたから、それぞれが努力する姿を見せあって、その刺激が互いの原動力となっていました。

その学年が抜けたあと、もちろん努力家が多いのが北大コーチの生徒の特長なのですが、決めた目標に向けて脇目もふらず勉強するような、ガツガツと、貪欲な姿勢を持つ生徒の割合は減ったように感じました。「同じやり方、同じ接し方では昨年のような生徒の成長は見込めない」と考え、早い段階から取り組みの工夫を重ねました。

一番変わった点は、学習の方向性を伝えるだけでなく、実行したことが具体的に目に見えるタイミングを増やしたことです。

生徒ひとり一人に学習進度表を渡して、該当箇所が完成したら検印するようにしました。また検印したらその進みが全体にわかるように、一覧表にして貼り出しました。このような、勉強したことを「見える化」する方法は、生徒の自主性を引き出して勉強量を増やすという点で、一定の効果が合ったように思います。

すべての生徒に…とはいかなかったのですが、全体の学習ペースの底上げができたことと、頑張りが形になるので「我先に勉強せん!」と高いモチベーションで取り組む生徒が増えたので、この取り組みはさらに改善を重ねつつ、継続していきます。

これは工夫の一例なのですが、本当に今年は、細かい指導方法のマイナーチェンジをし続けました。そのおかげで「この方法で塾を回せば、より多くの生徒が自主的に勉強できるようになる!」という学習システムが、今年1年で形づくられたと自負しております!

 

生徒の成長。

先ほどお伝えしたように、昨年の生徒ほどガツガツと勉強に取り組む生徒が少なかったのは、事実としてありました。しかし、今は違います。言われなくても自分でやるべきことを考え、自分で必要だと思った勉強を責任もって実行する生徒が増えました。

小6から通っているTMさん・TAさん・MMさんに加え、夏から通っているMYさん・OMさんの、北辰中3五人娘たち。学校が終わってから塾に来て、たいてい21時まで残って勉強しています。決して「いいから残って勉強しろ!」と圧力をかけた(笑)わけではなく、気持ちが甘くなりがちな自分に正面から向き合った結果、塾を最大限活用することに決めたようです。

同じく北辰中3年のSAくん。高い目標に向けて、定期対策のiワーク・受験対策のフォレスタゴールの2種類のテキストを、誰よりも早く完成させました。これで裁量対策の時間が多く取れそうです。以前には感じられなかった闘志の炎が背中から見えるようです。

美香保中3のKYさんも「今日勉強しにいっていいですか?」と、よくLINEをくれます。「コーチのLINEを作って良かった!」と思う瞬間です。

中2では、ERくん・KKくん・FSくんのサッカー部トリオの成長が目覚ましいです。元気いっぱいでも、どこか芯がなく頼りない印象が最初はありましたが、今は本当に安心して見られるようになってきました。少し部活が忙しくて勉強が追いつかなくても、「彼らならどこかで辻褄を合わせてやり切ってくれる!」と、頼もしさすら感じられるようになりました。男子の成長って、ある時、一瞬で訪れるのだな…と再認識させられました。

 

実は私、去年よりもおせっかいを焼くのをやめることにしたのです。誤解なきよう、決して手を抜いているわけではありません。「成功しても失敗しても、自分の責任で行動させる」ことと、「よくできたらそれを見逃さず、評価する」ことを重視するように、接し方を変えたのです。

というのも、塾に残った生徒や卒業した生徒も含めて、高校生になってからの様子を見ていると、「わからないから教えてください!」と問題の解き方を積極的にきた生徒の方が、高校に進んでから行き詰まっている傾向が強いことに気づいたのです。
逆に、「次は何をするべきですかね!?」と勉強の方向性を確認したら、余計なことは考えずに手を動かし続ける生徒の方が、高校に行ってからも部活と勉強が両立できています。
私もその時は良かれと思って問題の解き方を教えていたのですが、今となっては「その人のためになっていたのかな…」と反省すらしています。まさに「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」の世界ですね。

その反省から「生徒の能力を信じ、意思を尊重する」ことに決め、世話を焼きすぎることは控えるようにしました。そう決心して行動すると、「勉強しなさい!」とつい言ってしまう保護者さんの気持ちが前よりも理解できた気がします。言った方が、教えた方が、どんなに楽か…。
それでも「見える化」を進めつつ余計なお世話をやめたことが生徒の成長につながっていると、日々実感できています。今年の北大コーチの、大きな収穫でした。

 

私の成長。

自分自身の成長がなければ、生徒に物を教える資格もなければ、継続的な塾の成長はありえないと考えています。

日頃は現場から学ぶことが多いのですが、どうしても限定的な経験となってしまいます。そのため、塾勉強会で出会った人との交流を、今年の後半から積極的に行うようにしました。

勉強会には市内・全道各地からいろいろな先生が集まり、その個性的な先生のカラーに染まった十人十色の教室が存在しているのです。話しをしていても「こういった考えもあるのだな!」と大変勉強になるのですが、何よりも刺激的だったのが、実際にその先生の教室まで行って見学させてもらった経験でした。
勉強の教え方や、先生の立振舞や接し方、教室に集まっている生徒の個性の違い、醸し出す教室の雰囲気などなど。活気のある塾さんは、いろいろな要素が絡み合って「その地域にその教室あり!」と評判を得ているのだなと、肌で感じてきました。

言葉には書き表しにくいのですが、そこで学んだことが非常に多かったので、いま、頭の中はやりたい事で一杯です。目の前の指導に還元するのはもちろんですが、地域の塾同士が協力し合うことで、より質の高い教育サービスを形づくれないかなぁ…と夢がふくらんでいます。

何分、体が一つしかないのでどこまで実行できるかはわかりませんが、自分が「面白い!」と思ったことはきっと保護者さんたち、生徒たちの役に立つと信じていますし、その向上心をもって塾という仕事に向き合っていきます。

また来年も、こうやって笑顔で写真が撮れるような教室にしていきたいですね!

 


最後に。

今年1年、皆様には大変お世話になりました。

今の北大コーチがあるのも、頑張りやさんの生徒たちがいるからこそ。その生徒たちが頑張れるのも、保護者さんの支えがあってこそ。真剣に塾運営に向き合うほど、そのありがたさが骨身に染みてきます。感謝の気持ちを忘れずに、来年も北大コーチを進化させてみせます!

来年もどうぞよろしくお願いいたします。
元気な顔で、年明けにお会いしましょう!

塾の日々
個別指導北大コーチ