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保護者面談から〜2つのお悩み解消のヒント

3週間前から始まりました保護者面談期間ですが、先週で全面談が終了しました。お忙しい中、たくさんの保護者さんに参加いただきましたこと、誠に感謝申し上げます。

私からは塾での様子や、成長したところ、あるいはこれからの課題などをお伝えさせていただきました。保護者さんからは、塾では見ることのできない家での様子や、勉強で心配なこと、受験や進路のことなど、いろいろお話しいただきました。その中で気づいたのが、もちろんお子さんによって学習状況や抱えている問題は異なるのですが、小・中・高とお子さんが年齢を重ねる過程の、成長の度合いによる悩みというものについては共通するものが多くありました。

今回は、保護者さんのお悩み解消のヒントとして、多かった事例を2つ、共有させていただきます。

 

目標が持てない

[box class=”box1″ title=””]「○○点取ろうという、目標の意識が薄い」
「今の点数で入れるところで、志望校を選んでいる」[/box]

目標を立てるためには「このくらい努力すれば、このくらい成果が見込める」といった経験が必要になります。一方で子どもは、定期テストを受けたのは数えるほど、受験にいたっては経験がない場合がほとんどです。そのような状態では、目標を立てるといっても実感が湧かなくて当然です。

また、保護者さん自身の過去をふり返った時に目標を立てて行動できていたとしても、子どもは子ども。同じ成功の図式があてはまるわけではありません。「目標から逆算して行動するべき」という考えは確かに正しいのですが、それだけ示しても子どもには伝わらないでしょう。

このような【目標を持たせる】ための取り組みは、北大コーチでの勉強を通して学んでもらっているので、ご安心いただければと思います。例えばこのような方法です。
[box class=”yellow_box” title=””]

  • 「定期テストで400点を超えるためには、テスト日2週間前にワークを終わらせる」など、具体的な目標進度を示す
  • 夏休み中に道コンの過去問を多く解かせ、どの問題を解けば何点取れるのか実感させる
  • 学年を集めて一斉に計算テストを行い、計算スピードと定期テストの得点のつながりを理解させる
  • 課題ワークの一覧表を壁に貼り、目標進度に対して誰がどのくらい進めているのかわかるようにする

[/box]
何気なく塾で勉強していく中で、「目標とはこういうものなんだ!」と自分から気づくような仕掛け作りを指導の中に取り入れています。

人によっては気づくまでに時間がかかることもあります。しかし「目標を持ちなさい」とか「あなたの目標は○○点だね」と押し付けてしまうと、結局はやらされ感の中でしか勉強をしませんので、どっちみち成果に変わりはありません。少し遠回りになっても、考えさせる機会をできるだけ多く持たせて、自分から気づくように仕向けることが大事なのです。

大人の常識は、子どもに当てはまるとは限りません。私自身、それを肝に命じて接するようにしています。

 

勉強しなさいといっても聞かない

[box class=”box1″ title=””]「勉強しなさいといっても聞かない」
「すぐ口ゲンカになってしまう」[/box]

安心してください、それが普通です。むしろ、言っても聞かないというのは成長している証です。男子は中1〜2、女子は少し早くて小6〜中1が言うことを聞かないピークで、誰しもが自分の考えで行動しようと劇的に変化する時期を迎えます。ちなみに私がこれまでに会った北大生の親子関係の中で、「勉強しなさい!」と口うるさく言われた人は一人もいませんでしたので、あしからず。

私は思春期を迎えるお子さんに対しては、【認めて・やらせて・ほめること】を大事にしています。例えば、このような流れで接しています。

[box class=”yellow_box” title=””]「なぜそう考えるの?」とか「なるほど、そういう考えもあるね。」と、考えを尊重し認めることからスタートする。

思春期がなぜ自分の考えで行動したがるのかと言うと、自分も大人の仲間入りをしたいと思っているからです。大人から見て行動や考えが不十分でも、子どもは対等の立場で物事を考えようとするので、頭ごなしに否定せず、歩み寄ります。[/box]

↓↓↓

[box class=”yellow_box” title=””]「そう思うなら、その方法でやってごらん!」と後押しし、失敗しても良いので、まずやらせる。

いつも正解ばかり先回りして教えていては、自分で考えなくなり、失敗しても他人事のようにとらえてしまいます。自分の考えで行動し、自分の責任で失敗することで、次にどういった行動をしようか工夫するようになってきます。[/box]

↓↓↓

[box class=”yellow_box” title=””]「○○はよく出来たね!」と、必ず肯定から入る。

もし失敗が重なったとしても、欠点の指摘ばかりしないようにします。肯定から入り良かったところをほめるようにすると、不思議と自分の間違えを素直に受け入れ、改善しようとします。[/box]

 


我が子のことになると厳しい目で見がちですが、今のお子さんは、学校・部活・塾と1日の中にスケジュールを目一杯詰め込んで、さらに家庭学習までよくやっていると思います。私から見る塾での生徒の様子は、時たま気が抜ける瞬間があるのは否めませんが、少しでも良い点を取って認められたいと、健気に頑張っていますよ!

想いが強いあまり、わかっていても冷静に接することができなくて悩んでおられる保護者さんも多いかと思います。その時はどんどん塾に寄こしてください。家で過ごす以上に、たくましく成長せてみせます!

次回の保護者面談は11月下旬の予定です。またたくさんの保護者さんにお会いできること、楽しみにしております。

塾の日々
個別指導北大コーチ