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コーチ通信【25年5月20日号】

定期テスト1ヶ月前。

中学生・高校生の定期テストまで1ヶ月となりました。手応えを感じながら勉強できていますでしょうか。

とりわけ中学生は『定期テスト予想範囲と学習目標』を4月頭に配布して、学校の先取りで勉強を進めてきました。そしてゴールデンウィーク明けに進度表通りに塾ワークが進んでいるかどうかチェックしましたが、全体の約8割の人が目標を達成していました。いつも以上に期限を意識して勉強していて、成長を感じました。

ここからテストまでの1ヶ月は、やりこみの勉強へと移ります。ポイントをまとめておきます。

学校ワークの完成

学校ワークは似た問題がテストに出やすいので、埋まっていないところがあれば優先して埋めておきましょう。テストが近づいてから急に「◯日までに提出」と提出を求められることもあるので、内申点を取るという意味でも言われる前に完成させておきましょう。

塾プリント・塾ワークのやりこみ

範囲を一通り終えたからといって、すべて覚えているとは限りません。むしろ頭の方から忘れていっているのが普通です。

まず塾プリントは単元テストにあたる“チェック問題”を周回しましょう。速く正確に解く練習だと思って、時間をかけ過ぎずにどんどん解いて1周します。わからない問題が出ても立ち止まらず、まずは通しで1周するのがオススメです。そうすると「自分が何を復習すべきか」のアタリがつくので、限りある時間を効率よく使うことができます。逆にわからない問題にこだわり過ぎるとやるべき勉強に手が回らず、得点が伸びづらくなります。

塾ワークは1周目に解いた中の“×印”の問題を解き直します。2周目は“××印”、3周目は“×××印”と的を絞って勉強します。3周くらいやれば自分の苦手が克服できているはずです。自分で解決できない問題があれば、塾で質問してください。

iワークプラスや過去問で実力チェック

最後の仕上げに“iワークプラス”や“過去問”を活用して、本番形式で自分の実力をチェックをしましょう。

範囲が広いテスト形式になると「どの知識を使ってよいかわからない」とミスが増える人がいます。それは、普段から単元ごとに区切られた問題しか解いていないからです。iワークプラスや過去問を時間を計って解くのは、本番に近い形の勉強といえます。練習の時から、本番に近い経験を積み重ねることで、ミスを減らすことができます。

ただし、この方法を取る前提として「テスト範囲の勉強が完成している」必要があります。そのためにも学校ワークや塾プリント・塾ワークを早めに完成させて、本番形式の勉強まで手が回るように頑張りましょう!

大学受験から逆算して考えてみる。

北海道の国公立大学・私立大学の偏差値ランキングを作成しました。ベネッセのマナビジョンさんより北海道のデータを引用させていただきました。

2025年度入試対応 北海道地方の偏差値一覧|マナビジョン|Benesseの大学・短期大学・専門学校の受験、進学情報
北海道地方の偏差値を一覧で確認できます。大学を選択するとさらに詳細な情報を確認できるので、志望校研究の参考にしてください。

「大学…」と言われても、小学生や中学生は馴染がないかもしれませんが、数字や並び順を見て感じるものがあると思います。たった数年先のことなので、案外、近い未来の話です。高校生は遅くても3年以内の話なので、より現実味を持って見ることができるはずです。

私なりに伝えておきたい特徴をまとめておきます。

並びの特徴。

まず国公立大学を見てみましょう。

文系は、偏差値70〜68に北大。10下がって偏差値57に小樽商科大。偏差値50前半に教育大を中心に大学が固まっています。そこから下は地方です。理系は、偏差値70前後に北大医学部・獣医学部と札幌医大・旭川医大。偏差値60台前半に、北大。その他の大学が偏差値50台前半に固まっています。そこから下は地方です。

皆さんにとって一番身近な“北海道大学”ですが、こうやって見ると別格で高い目標のような印象を受けます。それもそのはず、北大の道内生の割合は約3割にとどまります。道外から来る人と戦うためには、相応の実力が求められます。

続いて私立大学を見てみましょう。

文系は、偏差値50台前半から40台前半まで、ゴチャッと固まっています。その中でも、北海学園大学と北星学園大学が上のグループに位置しています。理系は、酪農学園大学の獣医が一つ抜けています。その次は偏差値50台前半に、北海道科学大と北海道医療大が続いています。

理系はなりたい職業と学部が一致します。例えば「理学療法士になりたい」としたらリハビリテーション科を選びます。そのため学部を決めて道内の大学を選ぼうと思ったら、選択肢が少なくなるという特徴があります。

北海道の公立高校と比べてみる。

大学の並びの特徴を見たところで、今度は札幌近郊の高校の並びを見てみましょう。情報を絞って、北辰地域から受験する公立高校を並べます。

道コン偏差値目指せる公立高校
偏差値60以上65以上)南・北・西・東
60以上)旭ヶ丘・国際情報
偏差値50〜5955以上)月寒・手稲・新川
50以上)北陵・平岸
偏差値49以下45以上)石狩南・白石
40以上)英藍・東陵

これらの高校の“大学進学実績”を見てみると、高校受験の時の道コン偏差値と、大学受験のときの大学偏差値がほぼ一致します。道コン偏差値のまま、3年後に受ける大学の偏差値が決まっている、という意味です。このことから2つの特徴があると考えています。

 ①高校受験の時点で、実力の棲み分けができている
 ②高校進学後も、棲み分けに納得して変化がない

これまでにも、高3になってから勉強の相談を受けることが多くありましたが、高3になって大学進学を真剣に考えて、進路選択の幅が少なく悩んでいる人が多い印象が強くあります。まさに①②が当てはまっていて、高校受験をゴールに考えた結果なのではと考えています。

身の丈にあった高校で良いのか?

最近、高校受験の進路相談をしていて①の傾向が年々強くなっているように感じています。「無理して上の高校を受けるよりも、余裕のある高校の方が良い」という風潮です。その結果、やれるだけやってもいないのに「こんなもんか」と低く実力を見積もって、挑戦しないまま進路を決めてしまうケースが増えている気がしています。私立高校の授業料無償化が、それに拍車をかけているようにも感じています。

学力が高い高校に行けば良い、高い点を取れば優れている、とは決して思いません。目標を決めて、それを乗り越えようと必死に努力する経験に、何事にも代えがたい価値があると思っています。そうやって受験に挑んだ生徒は輝いて見えますし、高校進学後も、勉強に部活に、両立して一生懸命に取り組んでいます。なりたい自分になろうと努力できます。

皆さんには、身の丈よりちょっと背伸びするくらいの目標を持ったり、ちょっと大変かな?と思うくらい勉強に取り組んで欲しいと思います。そのちょっとの無理がやがて当たり前になって、大きな力になります。棲み分けに甘んじない、そんな塾にみんなでしていきましょう!

高校生は夜22:00まで。

5月より、水・木・金曜日は夜22:00まで開講しております。対象は高校生で、希望があれば中学生も残って勉強してOKです。

だいたい高校生で部活をしていると、部活が終わって塾に着くのが19:30〜20:00頃になります。そこから22:00まで、2時間くらい勉強できるようにしました。通っている高校生からは「家だと疲れて寝ちゃうから、22時まで勉強できて良かった!」と嬉しい感想が。学年上位目指して、一緒に頑張りましょう!

小5.6は土曜日も通塾OK。

5月より、週2回以上通塾の小5.6は、土曜日の16:00〜17:35も選べるようになりました。「週の回数を増やしたいけど曜日が合わない」という人は、土曜日も含めて予定を考えてみてください。平日の振替が合わない人も、土曜日を使ってOKです。

にちべん。

6月8日(日)、15日(日)に『にちべん』を実施する予定です。朝10:00〜夕方16:30までたっぷり勉強できる、定期テスト直前のイベントになります。

家で長時間、集中して勉強できない人はぜひ参加してください。また近づいたら、教室にて案内を配布します。

6/ 8(日)にちべん① 10:00〜16:30
6/15(日)にちべん② 10:00〜16:30

塾の日々
個別指導北大コーチ