コーチング型の指導とは
コーチング型の指導とは、自立学習ができる(=自分ひとりで勉強ができる)ようにするため、自分で考え、自分で答えを導き出すための勉強のやり方を教える方法のことです。
教科内容を教えこむのではなく、勉強の方向性を示して、考える力を引き出すことを大切にしています。
“コーチング型”の
指導の特徴
- 勉強を一方的に教えるのではなく、なぜそうなるのかを考えさせます。
- 正しい勉強の仕方を教え、目標から逆算して勉強ができるよう導きます。
- 問題解決する力を伸ばし、自立した勉強ができるように促します。
わからない問題が出てきても、安易に答えは教えません。最初に解説を熟読させたり、教科書を調べさせたりします。その上で、なぜ間違ったのか、どこを気を付ければよいのか、自分なりの結論を出させます。
その上で、問題集の使い方/ノートの取り方/途中計算の書き方/漢字や英単語の覚え方/過去問の活用方法など、具体的な勉強のやり方を生徒にアドバイスして学習効果を高めます。
その結果、人に依存しない、自分から積極的に学ぶ姿勢が育ちます。
自立学習を身につけさせるための5つの方針
①学習時間を確保する
量質転化、学習量を増やせば学習の質が上がり、成果につながります。毎日通塾することを想定し、回数や時間を増やしやすい設定にしています。
②反復学習を徹底する
良問を反復練習することが、学力の定着に最も効果的です。学校の先取り学習を進めることで、くり返し問題を解く時間を確保します。
③学習進度を明確に示す
先取り学習の学習スケジュールを作成し、達成度をチェックします。達成できない場合は塾に残って自習してもらうなど、最後まで面倒を見ます。
④モチベーションを上げる
何ができるようになったかを見逃さず、成長に気付いたら声をかけます。またこれからの課題を見つけ、成長につながるヒントを伝えます。
⑤競争心をくすぐる
塾ワークの進みや学習時間をランキングにするなど、努力を見える化します。成績アップした生徒を表彰し、生徒同士の競争心を高めます。
一般的な塾と何が違う?
北大コーチが”コーチング型”の指導とするならば、一般的な塾は”ティーチング型”の指導と呼ぶことができます。
“ティーチング型”の
指導の特徴
- 決まったカリキュラムに合わせて、一律に授業を進めます。
- テキストに沿って進め、わからない問題の解き方を教えます。
- 定期テストや入試など、決まった試験の解き方を教えます。
どちらが良い/悪いというわけではありませんが、コーチング型の方が後にもつながる勉強の姿勢(=長期的な視点)に重きを、ティーチング型の指導の方が目の前のテストの得点(=短期的な視点)に重きを置く傾向があります。
また北大コーチは『講師1:生徒10』の集団型の個別指導ですが、一般的な個別指導は『1:2〜3』、一斉指導塾は『1:15』という人数割合です。塾を決める際は、自分に合った指導スタイルを見極めるために、体験指導を受けることを強くお勧めします。
塾の指導スタイルの比較
指導スタイル | コーチング型個別指導 | 一般的な個別指導 | 一斉指導 |
---|---|---|---|
講師の割合 | 講師1:生徒10 | 講師1:生徒1~3 | 講師1:生徒15 |
教え方 | 勉強の仕方を教える | わからない問題を教える | 板書で授業を進める |
メリット | 自分ひとりで 勉強ができるようになる | 疑問が解消できる | 集約された知識が学べる |
デメリット | わからない問題が多いと 進むペースが落ちる | 先生に依存しがち、 競争心が育ちにくい | レベルが合わなければ 授業を聞いて終わる |